タイトルはまだ無い。

当り障りのないことを書きます。

断続的に忙しくて余裕がないねえ

どうせあんまり読まれていないってのをいいことに気楽にいこう。

引き受けさせてもらってる雑誌が増えて、ページ数も増えたので局地的に忙しい期間があったりで、その後は割とぐったりしていて人間失格みたいな感じ。かくいういまも、割りと仕事はスタックしてて、さっさと手を付けたほうが良いんだけど。つらつら書く。

新井英樹・著の「宮本から君へ」が実写ドラマ化

定本 宮本から君へ 1

定本 宮本から君へ 1

 

 漫画家・新井英樹といえば、『おかめ日和』と『のんちゃんのり弁』と『たそがれたかこ』で有名な入江喜和の夫である。もともと『おかめ日和』を読んでいて、そこから『たそがれたかこ』で、「マジか!」と驚き、その夫の漫画にも手を染めたが、なるほど狂っている。

とにかく熱量がおびただしい。漫画ってこの人のためにある表現方法なんじゃないかなと思うほど熱い作品を量産していて、どの作品の主人公もある面では天才でクレイジー。一貫して天才の孤独とクレイジーさを表現しているような気さえする。

この宮本は、ある意味では天才なのだが、凡庸の中の天才、いや、凡庸の天才というのだろうか。真っ向勝負・正面からしかぶつかれない不器用さの天才っていうんだろうか。そういう男の物語であり、夢中になって読める漫画の一つなのは間違いない。

しかし、この2018年に実写ドラマ化してウケる世界観だろうか?それとも、こういう世界観がウケつつある世間になっているのだろうか?

思う所あって実写化を企画したのだろうけど、この世界観を現代に持ってきて果たして”良さ”が表現できるのだろうか?

余談だけど、入江喜和がBELOVEで新連載をはじめていた。ざっと雑誌で読んだが、おそらく単行本でまとめて読むと良さがわかる系の作品のように思う。期待している。

しかし、本当にね。電子書籍でザッピングのように漫画を読む世代にウケる話の作り方と、コミックで読んでおもしろさをシミジミ感じる漫画がどんどん剥離していっているように感じるね。

後者のような漫画作品は、あるタイミングでコミック一冊分ぐらいの無料提供があってもいいのかもしれないな。